渡航経路の選択
【渡航経路の選択】
イギリスの動物検疫の厳しさ本領発揮!と言いたくなるのが、渡航経路の問題。
イギリスにペットを連れて飛行機で入国する場合、カーゴ便を使用しなくてはならないようです。カーゴ便だと、輸出入の手続きを業者が代行することになり、自分で手続きするのより諸々手間が省けてよいのですが、代わりに費用がかさむのと、やはり愛猫と別行動になるのが心配…だったので、私はカーゴ便を使用しませんでした。それに、カーゴ便でも書類仕事をまるまるお願いできるわけでもないみたいだし…。
私は利用しなかったので詳細は不明ですが、例えば以下の3社がサービスを提供しているようです。他にもあるのだろうと思います。
カーゴ便の会社
(参考)
カーゴ便を利用して猫を連れて渡英された方のブログ
飛行機(カーゴ便)以外の選択肢
空路がダメなら、陸路か、海路。考えつく選択肢は以下の通り。
ユーロスターは、ペット不可。それに、DEFRAが認める経路一覧にも掲載されていない。
ユーロトンネルは、大陸ヨーロッパから車でペットを連れて移動できる人には有効な選択肢だと思うけれども、今回のように日本から行く場合は、車がないのでちょっと無理(資金が潤沢なら、ショーファー・サービスもある)。なので、フェリーを利用することに。
(参考)
ご自分の車でペットを連れてユーロトンネルを渡った方のブログ
ペットと共にユーロトンネルを渡るショーファー・サービス
ところで、イギリス環境食料農村地域省(DEFRA)は、ペットを連れて入国できる経路を指定しています。
Pet travel: sea and rail routes and companies you can use - GOV.UK
空路も陸路もダメそうなのでフェリーで行くとして、DEFRAが認めているフェリー航路の中で、車なしの乗客(foot passenger)がペットを連れて乗船できる路線を探し、3路線確認できました。
- Stena Line: Hoek van Holland, the Netherlands-Harwich, UK
- DFDS: Dieppe, France-Newhaven, UK
- DFDS: Newcastle, UK-Amsterdam, the Netherlands
車があれば、車の中にペットを入れておけるので、ペット可の路線はもっと多いようです。
また、foot passengerのペット連れ乗船可の航路については、頻繁に変更されるようなので、注意が必要です。
DEFRAのサイトでは、Le Havre - Portsmouth航路でfoot passengerのペット連れ乗船可と書かれていますが、どのフェリー会社がそれを認めているのか確認できませんでした。
(参考)
Brittany ferries社は、foot passengerのペット連れを認めない。
We do not accept pets travelling with foot passengers, cyclists, motor cyclists or freight.
DFDS社は、路線ごとに決まりがあるらしい。
Stena Line社は、foot passengerのペット連れ乗船を認めている。ただし、船内のケージを予約する必要がある。
If you are travelling on foot you must book the onboard kennel for your pet
それで、最終目的地に行くのにNewhaven港が最も近いので、ディエップ-ニューヘーブン航路を選択。
そのため、今回の移動経路は、
成田→(直行便の飛行機)→パリ→(電車)→ディエップ→ (フェリー)→ニューヘーブン→(電車)→目的地
で確定。
些末な豆知識ですが、アメリカのイェール大がある街はNew Haven。イギリス南部のフェリー港のある町はNewhaven。